2023.10.17 Tue.
コロナ禍もようやく落ち着き、仕事による長期の不在や遠出旅行を計画される方も多くなってきました。
今回は旅行の時に必ず考えないといけない、愛猫のお世話についてコラムにしました。
まず、大前提として猫にとって環境の変化はストレスとなります。
動物病院の移動中に大声で鳴いたり、身動きひとつとらずに固まっている猫ちゃんを見るのはめずらしくない光景です。
どれだけフレンドリーで人馴れしている猫ちゃんでも、飼い主さんのいない環境下では少なからずストレスを感じています。
特に人見知りや怖がりの猫が長時間のストレスにさらされると、さまざまな体調不良となってあらわれることがあるため注意が必要です。
*体調不良の例
・血尿や頻尿をともなう膀胱炎
・嘔吐、下痢、便秘などの胃腸トラブル
・皮膚の舐めすぎによる皮膚炎
そのため、私は1-2泊の短期間のお留守番に関しては愛猫さんにお家にいてもらうことを推奨しています。
ただし持病により投薬が必要であったり、高齢で体調が不安定な場合はかかりつけの動物病院か、ホテルが併設している動物病院に相談するのが良いでしょう。
一方、長期のお留守番の場合は若くて健康な猫ちゃんでもお留守番の間のお世話が必要となってきます。
その場合の選択肢として
・ 知人やペットシッターに自宅に来てもらう
・ 知人宅にあずける
・ペットホテルに預ける
等があげられます。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、最も大切なことは猫ちゃんの性格や体調によって上記の選択を使い分けることです。
愛猫が怖がりで人見知りな性格
⇨自宅に人が来た時やチャイムの音でも隠れてしまう。また動物病院に連れて行った際には獣医師に威嚇したり、固まったまま動かないなどの行動パターンをとる猫さん
この場合、もともとは人好きな猫ちゃんであれば数日で慣れてくることもありますが、基本的にはホテルでの宿泊はストレスになる可能性が高くおすすめされません。
愛猫ちゃんが慣れ親しんでいる知人にお世話に来てもらったり、それが無理なときはペットシッターさんにお願いしましょう。
お世話のタイミングとしては、1日に1-2回が良いでしょう。
最近では性能の良いペットカメラも多くあるため、自宅にカメラを設置しておくとオーナーさまも幾分か安心できるでしょう。
人が好きで寂しがりやの性格
⇨ とにかくフレンドリーで、自宅に大勢の人が遊びに来ても平然としていたり、動物病院でも尻尾をあげて挨拶してくれるような猫さん
この場合はどの選択をとってもスムーズにお留守番をしてくれることが多いです。
ペットホテルは、基本的には日中お世話をしてくれるスタッフが常駐しているため、飼い主さまが安心して外出できることが最大のメリットとなります。
ただし、自由に動き回れるスペースが充分でないことも多いため、活発な猫ちゃんにとっては運動のストレスは溜まるかもしれません。
また知人宅に預ける場合、預ける先の環境が大切になります。とくに、動物を飼っているケースは相性の問題があるため注意が必要です。
まとめ
猫の立場からすると、正直なところお留守番は嬉しくありません。。
しかし、実際には愛猫さんと生活する上で避けては通れない問題としてあげられます。
そのためお互いがなるべくストレスにならないよう、最善の方法を探すことが大切だと思います。
いざという時のために愛猫さんの性格を日頃からよく観察してみましょう。
写真協力:仕事に行くのを見送ってくれる愛猫のチャモチ。